【口癖から分かる相手の心理】身近な人間関係編と上司と部下の職場編

人間関係

自分で気づかないうちに、使っているのが「口ぐせ」です。

口ぐせは、自分の無意識の感情をさらけ出します。ときには、他人を傷つけたり、悪い印象を与えてしまうこともあります。

悲観的な口ぐせが多い人は、他人を不愉快にするだけでなく、知らず知らず自分の思考をマイナスの方向に向けてしまいます。

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口癖から分かる心理「人間関係編」

口癖から分かる心理

けっして悪い人ではないんだけど・・・

わざわざ前置きするのは、「私にとっては悪い人」だということを言いたいときです。

嫌いな人間を話題にして、一緒に嫌いになってくれるように同調を求めています

わかりやすく言えば・・・「私は立場上、あのひとのことを嫌いだとは言えないけど、あのひとには注意して!以前にこんなことがあったから・・」ということです。

この言葉が出てきたら、かなりきつい悪口が始まる可能性があります。

似た口ぐせ
・「あの人のこと、嫌いじゃないんだけど・・・」
・「あの人にも、良いところはあるんだけれど・・・」

そのうちわかるよ

相手を見下し、優越感を示す口ぐせです。

こうした言葉は、自分の方がずっと上だ、ということを認識させるものです。

例えば、子どもが犯行したとき、
「今はわからんだろうが、大人になれば、わかるさ」
「おまえも親になれば、いつかわかるはずだ」など。

しかし、上司が部下に使うときは、「わかってもらえるように説明できない」と言っているのと同じことです。

似た口ぐせ
・「今はわからないだろう」
・「きっといつかわかるよ」

それで?

相手の発言が、意味不明であると匂わせる。

相手の意見が中途半端であると、感じたときに発する言葉です。

単に、友達通しの会話で、話を促すときの相づちとは、違ったイントネーションです。「つまり君は、何を言いたいんだ?」というように、相手にもっと明確に話をするように求める場合です。

似た口ぐせ
・「で?」
・「要するに、どういうこと?」
・「それが何か?」

あなたにはわからないと思うけど・・・

相手を見くびる言い方です。

これは、2つの意味があります。
相手を見下して「こんなに難しいことは、どうせ分からないだろうけど・・」という意味。

2つ目は「私の苦しみなんて、あなたには分かってもらえるとは思えない」という意味です。

この言い方は、ときに傲慢に聞こえてしまいます。

似た口ぐせ
・「どうせわからないでしょうけど」

私って〇〇じゃないですか

みんなが、自分のことを知っているかのように言う口ぐせ。

言う方は、気にしていないで使うが、聞いている方は「あなたのこと、そんなに知らないよ」と感じる。

自分のことを知っていると想定した言い方で、自分を特別な存在だと思い込んでいる。

似た口ぐせ
・「私って〇〇な人だから」

似た口ぐせ

上記と似た口ぐせをもう一つ。

私的には〇〇かなぁ

すべての判断は「私」が行っているのは当然です。
わざわざ「私的には」という必要はない。

わざわざ言うのは、客観性はありません。と言っているのと同じことです。

主観的に断定しているように見えて、「かなぁ・・」と曖昧にぼかしている。若い人に多い口ぐせです。

みんながそう言っている

みんながそう思っています。みんな困っているんです。

自分の背後に数人、数十人の支持者がいることをアピールしながら、相手に間違いを分からせようとするときに使う言葉です。

場合によっては、「みんな」が実は一人きりだったり、誰もいない場合もあります。

自分の意見を補強するためのハッタリや、単なる思い込みであることも多いです。

似た口ぐせ
・「それが常識だよ」

でも、だけど

物事のマイナスの面に目を向けやすく、慎重で用心深いタイプ。
小さなことであっても、納得できないことがあれば反論します。

しかし、相手に反論することでしか、自分の主張を表現しないのは、無責任な印象につながります。

相手にネガティブなイメージを与えてしまします。

すごい、絶対、めちゃくちゃ

自分をアピールしたいタイプ。
まわりの人に対してはっきり意見するので、頼りがいがあります。

しかし、感情を大事にする反面、物事について深く考えない傾向もあります。

相手に対して大きなリアクションをとる人は、場を盛り上げようとするサービス精神が旺盛な人。

まわりの空気を読む冷静さも持っています。

口癖から分かる心理「職場編」

口癖から分かる心理

要するに、要は、つまり

話をまとめたがる人は、分析好きで自信過剰な傾向があります。
しかし、話の途中で何度も、要点をまとめるのは、考えがまとまっていない証拠です。

せっかちで、相手を退屈させまいという気持ちなどから、焦って喋っていると考えられます。

また、自分が望む結論へと、相手を導きたいという自己中心的な面がある場合もあります。

一応、とりあえず、ひとまず

無意識に、こうした言葉を使うのは、自信がなく、自分を守りたい気持ちがあるからです。

意識的にこうした言葉を使う場合は、頑固者の可能性大。
人に指図されるのを嫌い、「自分の意志ではない」ことを強調しています。

ビジネスの場面では、相手にいい印象を与えない言葉なので、あまり多用しないほうがよいでしょう。

じゃあ、どうすればいいんですか?

これは「居直る」「教えてくれなかったから失敗した」という意味合いがあります。

新人の場合は、自分で判断する前に、先輩から細かく指示を受けて進める必要があります。

しかし、ある程度経験を積むと、自分なりに考えて動かなければなりません。

上司が、あまりにも理不尽な要求をしていない限り、使うべきではない言い方です。

似た口ぐせ
・「誰も教えてくれなかった」
・「聞いてなかった」

〇〇してみたいと思います

断定せずにぼかす言い方です。

「これから〇〇についてご説明してみたいと思います」
「ぜひとも、この企画を実現してみたいと思っています」

はっきり「ご説明します」と断定しないのは、自信がないような印象を与えてしまいます。

似た口ぐせ
・「〇〇みたいな」
・「〇〇のほう」

たかが〇〇のくせに

人間の能力や、身分を固定的に考え、他人を見くびって言う言葉です。

悪役ぶりがいっそう際立つ言い方です。

ぎゃふんと言わせよう、自分の方が優位だということをはっきり思い知らせようとしています。

似た口ぐせ
・「〇〇の分際で」
・「分をわきまえずに、何を言う」

だから言っただろう

後になって、最初から分かっていたかのように非難する言い方です。

物事が起こった後では、なんとでも言えるものです。

ところが、このように言う人のほとんどが、物事が起こる前に何も言っていなかったりします。

似た口ぐせ
・「だから、言わんこっちゃない」

まとめ

口ぐせは、その人の性格を表しています。

逆に言えば、悲観的なことばかり言っていたから、マイナス思考になったのかもしれません。

言霊思想というものがあります。

言葉には魂が宿っており、言葉を口にすると、そのとおりのことが実現するという考えです。

相手の口ぐせには気づきますが、自分の口ぐせはなかなか分からないものです。

もし、相手に言われてイヤな言葉を、自分が無意識に使っていないか気にしてみましょう。

参考:頭がいい人、悪い人の口ぐせ(樋口裕一)
参考:はじめての心理学(ゆうきゆう)

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