HSPの要素があると自覚した上で、どのうように付き合っていけば良いのか?
少しでも「生きやすく」するためのコツをご紹介します。
僕自身、気分が内に向いたときに実践しています。
対処法が分かれば、客観的に自分の心と付き合うことが出来ます。
HSPが敏感すぎて疲れる原因
自分自身を縛るルールをつくっている
- 困っている人がいたら、必ず助けなくてはいけない
- 自分のダメなところを見せてはいけない
- 失敗してはならない
- 友達と会ったときは、100%の力で楽しく過ごさなければいけない
- 仕事は手を抜いてはいけない、自分だけ楽してはいけない
常に頑張らないと、一人ぼっちになってしまう。
もっと頑張らないと、皆から見放されてしまうし好かれない。
「〇〇しなければいけない」「〇〇すべき」という、固定概念をもっているからです。
他人の気持ちを深く考え過ぎている
HSPは常に、相手のことを考えて配慮しています。
例えば、仕事のメールを送る時、このようなことを深く考えてから送信しています。
- 相手が読みやすいように要点だけをまとめる
- 返信しやすい文面にする
あと、話をしている時に、相手の「本音」と「建前」が違うことがあります。表情や声のトーンで、言葉とは違う本音があることに気づきます。
「大丈夫」といっているけど、ちょっと顔が引きつっていたから、「本当は大丈夫じゃないんだろうな」と深く考えるので、疲れる原因になります。
怒られている人を見ると、自分のことのように感じている
同僚が怒られていると、HSPの高い共感力で、自分が怒られている気持ちになります。
- 同僚がまた怒られないようにしてあげよう
- なにか自分に出来ることがあれば、手助けしよう
そう考えたことにより、相手の仕事を引き受けたり、先回りしてミスしないように手を尽くします。
その結果、自分の仕事以外に、たくさん仕事を抱えて疲れる原因になります。
過度な罪悪感を持っている
過去に、助けられなかった人。
仕事でやってしまったミス。
ネガティブな出来事を鮮明に思い出し、何年経っても苦しめらることが多い傾向があります。
もっとこうしていれば、助けられたはず。助けられなかったのは自分のせいだ。といつまでも自分を責め続けるので、過度な罪悪感で疲れてしまいます。
HSPが生きやすくするための方法
自分自身を縛るルールの基準を緩める
- 時間と気持ちに余裕があれば、困っている人を助ける
- 自分のダメなところを、少しは見せてもよい
- 次につながるなら、失敗してもよい
- 友達と会ったときは、50%~80%の力で楽しく過ごす
- 仕事はなるべく手を抜かない
いままで縛っていたルールを、全くなくすことは出来ません。
なので、少し基準を緩めて自分に余裕があるときだけやろうと決めると、気持ちが楽になります。
建前をそのまま受け取る
相手がたとえ、本音を隠して建前を言っていると気づいても、そのまま受け取りましょう。
受け取ったとしても、相手は怒りません。
そもそも気にしません。
助けを求められるまで踏み込まない
「怒られて、次はミスしないようにする」というのは、同僚の課題です。
他人と自分の課題を分けて考えましょう。
相手から助けを求められたときだけ、手を貸しましょう。
過度な罪悪感をもたない
例えば、あなたがこんな思いを抱えていると、想定してみてください。
「弟がうつ病になったのは、自分のせいかもしれない」と思い、罪悪感を抱えている場合。
要因と思われることを、客観的にリストアップしてみる
・仕事がうまくいっていなかった
・夫婦関係に問題があったから
・弟の子供時代が、不幸だったから
・病気しがちだったから
・不景気で、この先の不安があった
・私
要素と思われる順に、パーセンテージを振ってみる
・仕事がうまくいっていなかった 25%
・夫婦関係に問題があったから 25%
・弟の子供時代が、不幸だったから 20%
・病気しがちだったから 15%
・不景気で、この先の不安があった 10%
・私 5%
客観的に見ることで、「なんだ、私が影響を与えたのは5%」と気づき、それが過度な罪悪感だったとわかります。
自分は誰かに、絶大な影響を及ぼす存在じゃない。自分を過大評価していたと分かります。
まとめ
今までの自分と180度変わろうとせずに、考え方を少し変えたり、小さな変化からはじめてみましょう。
非HSPが多数派である、この世界で生きていく上で、生きづらさは日々感じます。
自分を必要以上に「みんな出来ることが、簡単に出来ないダメなやつだ」と思わずに、生きるコツを知ると、僕自身少し生きやすくなりました。
最後に:HSPあるある
HSPの人は、「これを言ったら嫌われるかも」「気まずくなるかも」という気持ちがあり、なかなか本来思っていることをさらけ出すことが出来ません。
いつまでも注意出来なかった上階の音
これは、以前僕が住んでいたアパートの話です。
上階に小さな子供を含む4人家族が住んでいました。
「お母さんが、スリッパを脱ぎ捨てるバンバンという音」と、「2人の子供達が走り回る音」がどうしても気になり、どうにかしたいと思っていました。
集団住宅に住んでいる以上、近隣の生活音はしょうがないことだし、引っ越しも考えましたが、毎日その音を聞くたびに憂鬱な気分になっていました。
決心して、一度管理会社を通して伝えてもらうことにしました。
その時僕の頭の中では、
- 自分が気にし過ぎで、本当はそんな大きな音じゃないのかも
- 上階の人が不快な思いをするかも
- おまえの生活音もうるさいと、逆に怒られるかも
- 注意しても住みづらくなって、引っ越さなければいけないかも
- 管理会社は、似たような連絡を何件も受けていて迷惑かも
何日も悩んだ上で、勇気を出し管理会社に連絡しました。
翌日、管理会社から連絡がありました。
上階の方は「そんなに下に響いていたとは思いませんでした。気を付けます」と言っていたそうです。
音が全くなくなった訳ではありませんが、少し小さくなった気がします。
音の大小ではなく、上階の人に伝えられたことで、同じことで憂鬱にはならなくなりました。
何度もシミュレーションしたことは、なにも起こりませんでした。
考えすぎて動けない、言えないなら「とりあえず」言ってみるを実践していきます。
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