入社してみたら、思ってた雰囲気と違うことはよくあります。
- 体育会系なノリについていけない
- 職場の人が楽しそうにしている輪に入れない
- ギスギスした雰囲気で、息苦しさを感じる
毎日何時間も過ごす会社が「自分の居場所はここじゃないかも」と思いながら働くのはツラいものです。
誰かに「あなたの居場所はここじゃないよ」と言われたわけじゃないのに、どうしても「自分はいない方がいいかも」「必要ない人間なのかも」と思いつめてしまう。
そう感じてしまうのは、「自己受容」が出来ていないからです。
いつでも、「取りつくろった自分」で接しているのが原因です。
「取りつくろわなくても良い」という自己受容が、「安心した居場所」をつくります。
職場の雰囲気に馴染めない原因
まずは、自分に原因があるか考える
職場に馴染みたいと思っているのに、下記のような特徴に当てはまるひとは、自分の行動に問題があるかもしれません。
当てはまらないひとは、「考えかた」に原因があります。
自分に与えられた仕事は、責任を持ってしっかりやり遂げるし、誰かの陰口を言ったりしない。ましてや、誰かにあからさまに嫌われているわけじゃない。なのに、「自分には居場所がない」と感じるのはなぜか?
会社に自分の居場所がないと感じる原因
本来の自分の姿を出していないから
本来の自分というのは、気持ちをさらけ出したり、感情のままに誰かをけなしたりすることではありません。「自分がこうしたい」ではなく、「他人がどう思うか」を基準に行動しているということです。
心のなかでは違うことを思っているけど、他人の評価を気にして「取りつくろった自分」で常に接していると、いくら感謝されたり、評価されても自己肯定感にはつながりません。
なぜなら、評価されたのは「みんなに、よく思われるために作り出した自分」だからです。
もしも、本来の自分を出したら、人間として受け入れられないと感じているので、「ここが自分の居場所」だと感じられないということです。
自分の居場所を作り出す方法
それは、「自己受容」です。
ありのままの自分を否定することなく、感じたままを受け入れることです。
「これが今の私だ。改善したいことはあるけど、いろいろな経験をして今の私がある。これがありのままなのだ」と認めることです。
「取りつくろわなくても良い」という安心した自己受容が、「居場所」をつくります。
会社の雰囲気をつくっているひとの事情
こんなひとが周りにいませんか?
大前提は、相手を変えることはできません。
ですが、自分の「受け取りかた」や「考えかた」を変えることはできます。
怒っているひと=困っている人
- あからさまに不機嫌な態度を取って、空気をピリつかせているひと
- くちびるをワナワナさせながら、キレているひと
- 周りに聞こえるように、誰かのミスを指摘しているひと
この人たちに共通していることは、「とても困っている」ということです。
自分が思っていたのと違う現実に直面して、どうしたらいいだろうと焦っています。もしも、それが自分が原因で困らせていた場合、「すみません」と素直に言うのが得策です。
これは、あくまでも「謝罪」ではなく「お見舞い」です。
とても困っているひとに対して、お見舞いを申し上げる。「でも」や「それは違います」などと、怒っているひとに燃料を上げるのは控えましょう。
相手が落ち着いて、話を聞ける状態になってから、伝えるほうがお互いのためです。
群れる女子=ひとりが怖い
- 仲間外れにされたくない
- 自分がいないところで悪口を言われるかもしれない
- さみしそうと思われたくない
本当に気が合うひと同士のグループであれば、ストレスを感じることはありませんが、たまたま同じ会社にいるだけの境遇で、ピッタリ気が合うひとは少ないものです。
無理やり輪の中に入ると、ひとりの時よりストレスを感じる。
集団でいるところに、声をかけるのが怖い。
どうしたら良いのか?
集団だから怖く見えているだけで、ひとりひとりと、ちゃんと話をすると印象が違うことがよくあります。
仲良くなりたいと思うひとがいれば、群れに加わるのではなく、個別に声をかけてみましょう。
会社の雰囲気に馴染む方法
取りつくろった自分ではなく、本来の自分を出して、自分で「居場所」をつくることです。
「ここが自分の居場所」と思えれば、雰囲気に馴染めないと思うことがなくなります。
本来の自分を出すことのメリットは、他にもあります。
自分のことを話すことで安心感を得られる
プライベートなことを、みんなにさらしていくのとは違います。
話したいひとだけに、自己開示することです。
自己開示した分だけ、「自分が安心できる居場所」だと感じやすくなります。自分のことはほとんど話さず、警戒心を持ったままだと、居場所は感じにくくなります。
「ここには、わたしの居場所がない」と感じたら、警戒心を解き、少しずつ自分のことを話してみましょう。
ただし、打ち明ける相手には注意が必要です。
打ち明けたひとが、口の軽いひとだったり、そもそも仲良くなりたいと思わないひとにプライベートな話をする必要はありません。
相手を選んで、このひとには自分のことを知ってほしいと思えるひとにだけ話しましょう。
すると、相手の警戒心も解かれて、同じように自己開示してくれるかもしれません。
苦手な場所では「役割」を探す
会社の飲み会で、みんな楽しそうに話しているのに、自分だけその輪のなかに入れず居心地が悪くて帰りたくなる。
それは、役割がないからです。
たとえば、あなたが幹事だったら、違ってきます。
幹事のひとは、いろいろ仕事があって大変です。
料理や飲み物の注文、挨拶を頼むひとに声かけ、料金徴収、お会計、次の店の連絡など。
自分には幹事という「役割」があって、すべきことがたくさんあるという状況で、居場所がない、居心地が悪いと思わないはずです。
異業種交流会での立ち振る舞い
初対面でも、緊張せずに気軽に話せるひとは、ストレスをあまり感じないと思います。
けれど、僕は強度のHSPです。
HSP気質のひとは、大人数の軽い会話よりも、少人数で深い会話を好む傾向があります。
僕は、当たり障りのない、軽いコミュニケーションがとても苦手です。
初対面のひとと、いきなり深い会話をするのもおかしいので、過去そういう場面では、口角を上げて表情が暗くならないように気をつけて、誰かの話に相づちを打ってやりすごしていました。
それだけでも、家に帰るとドッと疲れます。
そして、反省会です。「もっと自分から話さないとダメだ」「あのときの返答は、あれで良かったのか」など、ずっと考えてしまいます。
けれど、気づきました。
話している人がいる。ということは、聞いているひとがいないと成立しません。なので、「話を聞くひと」の役割を果たしています。
そのときは、取引先が主催者で、頭数を増やすための付き合いで参加していたので、あれで良かったのだと思います。
まとめ
職場の雰囲気に馴染めない原因
- 本来の自分の姿を出していないから
自分の居場所をつくる方法
- 取りつくろった自分ではなく、本来の自分を出す
- 「自己受容」する
- 自分のことを話す
- 苦手な場所では「役割」を探す
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