僕は、強度のHSPです。
家族の病気をきっかけに、以前の会社を退職して地元に戻りました。実家(田舎)に戻り、無職だった期間が半年以上あります。
家族の病状が落ち着ついたのと同時に、失業保険の受取りが終わり、地元で就職先を探しました。
現在40代前半です。再就職したのは、いままでの経験を活かして選んだ職場です。
40代の再就職は、異業種への転職が難しい
僕は、過去に6回の転職経験があります。
HSPは、転職を繰り返す傾向があると言われています。
20代や30代であれば、異業種への転職も可能です。
若いので、会社も人材を一から育てる気にもなりますが、40代だと大変厳しいです。
求人を見ると、「35歳まで」という条件をよく目にします。僕も、フラフラと転職を繰り返すのは、35歳までだと思っていました。
ある程度、再就職は年齢の壁にぶつかることは覚悟していましたが、やはりとても大きな壁でした・・
職歴から求人先を探す
6つの職歴から考える
- コールセンター
- ホテルマン
- 清掃員
- 車製造工場
- コンビニ店員
- 医療器具製造工場
まず、地元に「コールセンター」と「医療器具製造工場」の求人がない。
「清掃員」「コンビニ店員」は、給料面から1人暮らしするには厳しい。
20年ぶりに、実家に住みましたが、やはり一人暮らしは絶対条件になりました。兄弟は家を出て、それぞれ暮らしています。
なので、実家には母親ひとりで住んでいます。半年くらい一緒に生活しましたが、一度ひとり暮らしを経験すると、実家住みは「ご飯の時間」「お風呂の時間」など合わせることが苦痛になってきました。
なので、ひとり暮らし出来る金額を稼げる仕事が、絶対条件です。
残るは、「ホテルマン」「車製造工場」です。
同業種と言えど、環境は全然違う
地元にある「車製造工場」には、実は20代のときに半年だけ勤めていました。
辞めた理由は、人間関係と仕事内容が合わなかったからです。
(1)合わない上司がいた職場
直属の上司が合わないひとでした。
元気が一番を強要するひとは、HSP気質から見ても合わない特徴です。
(2)オイルの臭いが憂鬱な気分を誘う
職場に一歩踏み入ると、車のオイルの臭いが充満しています。
もともと、好きな臭いではない上に、職場に通うのが憂鬱になっているときに、あの臭いを嗅ぐと、「あ~もう帰りたい」という状態になってしまいました。
この状態になると、転職のことしか考えられなくなりました。
消去法で考えて残ったもの「ホテルマン」
残ったのは、「ホテルマン」です。
そして、経験年数が一番長いのも、ホテルマンでした。
20代前半から、約10年の経験があります。
最終的な役職は、副支配人でした。
ただし、一歩踏み切れない理由があります。
接客は精神的にしんどい
ホテルには、さまざまなお客様がいました。
HSP気質のせいか、ただ自分の性格なのか分かりませんが、小さいことをいろいろと気にしてしまいます。寝る前に、一日起きたことを考えてしまい、なかなか眠れないことが頻繁にありました。
・あのとき、もっとこうしたら良かった・・
・お客さんに、すごく冷たい言い方されたな~
・どうしようもないことなのに、あんなに怒らなくても・・
・忙しい時間帯に余裕がなくて、全然ダメだったな・・
お客さんに言われたこと、うまく出来なかったことなど、反省会を開いてしまいます。
ある程度は、簡単に日記に書き出すことで、落ち着けていましたが、ストレスは大きかったです。
マルチタスクになりやすい
以前働いていたホテルは、割と大きなビジネスホテルでした。
夏場の繁忙期になると、毎日満室が続くホテルです。同時に様々なことに気を配り、ひとつひとつ処理しながら、フロント内で連携を取ることが大変でした。
たとえば、お客様側からすると大前提の考えがあります。
フロントに伝えたことは、当然他のスタッフも分かっているはず
連絡事項、変更点については、誰が見ても分かるように記載すること。そして、素早く処理すること。
HSPは、深く考えて行動することが特徴です。
なので、ひとつの処理にもいろいろと気を配ります。
- もしも〇〇の事態になっても対応できるように、事前に〇〇もしておこう。
- 〇〇と記入しただけだと、見落とされるかもしれないから〇〇にも残しておこう。
など、常に頭の中がフル回転の状態です。
これは、さまざまなリスクを考えて、事前に対策することができるメリットでもあります。
これが、「ホテルマンはHSPに向いている職業だが、ストレスが溜まりやすい」という理由です。
いままでと「決定的に違うこと」
それは、「自分の特性を知っている」ということです。
HSP気質を知れたことは、大きな変化でした。
気にし過ぎる原因が分かったし、世界の8割は違う感じ方をしていると知れたからです。
自分ならこうするのに、なぜ?
この「自分」の価値観が2割の少数派の感性だったと分れば、納得できないことがストレスにならなくなります。
過去
「普通はここまで考えて発言するものなのに、なんて無神経なひとなんだ!」
現在
「相手はこう受け取るに違いないと思って発言したんだろうな」
「考えが違うのは当然のこと」と気づくと、ストレスは激減します。
いま空いてる?
こんな風にいろいろ考えて返答していましたが、非HSPさんにとっては、「空いていないなら、当然断ってくるだろう」と考えて聞いているだけです。
なので、同僚は「ただ言葉どおりの質問をしているだけだ」と知ることで、深く考え過ぎているのはHSPの特性だと気づくことができるようになりました。
どんな「ホテル」が自分に合っているか考える
いままでの職歴と、「ホテルマンはHSPに向いている職業だが、ストレスが溜まりやすい」を覚悟のうえで、「ホテルマン」に復帰することは決めました。
では、次にどんなホテルを選択するか?です。
以前に勤めていたホテルは、大きなビジネスホテルです。
なので、宴会場や喫茶店があったり、ファミリー層も泊まれる和室もありました。添乗員付きツアーのお客様や、修学旅行生も泊まっていました。
さまざまなストレスを回避したい自分にとって、選ぶのは「小規模のビジネスホテル」でした。
給料低くても、優先すべきは「心の安定」です。役職がない夜勤専属のフロントを選びました。
最後に
小規模のビジネスホテルに再就職して、半年ほど経ちました。
そのせいで、このブログもすっかり更新できていませんでした。
両立するつもりだったのに、やはりメインの仕事を始めるとブログに対するモチベーションが急激に低下してしまいました。
いまのところ、心穏やかに働けていますが、やはりストレスがまったくないわけではありません。今後も、だいぶペースは落ちますが、細々とブログも続けていきたいと思います。
コメント