僕は、過去に6回転職経験があります。
振り返ると、大体3年後に大きな「迷いの波」が来て、「仕事辞めたい」という気持ちになります。
迷いの波とはこんな感情のこと
・この仕事を続けていいんだろうか?
・この仕事は、自分に合っていないのかも・・
・これは、自分がやりたかったことじゃない・・
・来年も同じことの繰り返しだろうな・・・
こんな気持ちのまま働くのは、しんどいものです。
何年も同じ会社で頑張っている人がいるのに、自分には辛抱する力や忍耐力がないのではないか?「自分はダメなヤツだ」「社会不適合者かもしれない」と思っていました。
この記事では、なぜ定期的に「迷いの波」がきて、仕事を辞めたくなるのか?その理由を解説しています。
なぜHSPは、転職を繰り返すのか?その理由が分かります
HSPが仕事を辞めたくなる「5つの要素」
![HSPが仕事を辞めたくなる要素](https://hspgay.com/wp-content/uploads/2020/11/satisfaction-level.jpg)
冒頭で触れた「迷いの波」には、訪れるきっかけがあります。
それは、仕事をする上での「満足度」が低下してきたときです。
この、「5つすべて」を満たしていないと「迷いの波」がきます。
達成感
仕事の内容に対しての達成感、満足感です。
転職したてのときは、仕事を覚えることに必死になっているはずです。なので、この達成感は「教わったことがひとりで出来た」「ひとり立ち出来た」ことで満たされます。
出来る仕事が増えたり、責任ある仕事を任されることで、やる気が出ます。
ですが、数年経ってひと通りの仕事をこなせるようになると要注意です。
次第に、入社したての達成感は薄れていきます。
収入
転職したときは、「この給与なら、贅沢はできなくても、生活できる額だからよいだろう」と思い、その会社に決めたと思います。
ですが、次第に
「こんなにきつい仕事をしているんだから、もう少し給与をもらいたい」
「友達は、もっと貰っている」
「同年代の平均月収より、低いんじゃないか」
「もう3年いるのに、昇給がなかった」
と考えるようになります。
逆に、高すぎてもプレッシャーになります。
私はこの収入に見合った仕事が出来ていなんじゃないか?と怖くなってしまうからです。
仕事内容と収入が、ちょうど良く合っていることで、心地良さを感じられます。
環境
社内での過ごしやすさ、人間関係の距離感、仕事のペース、全部含めた環境です。
最近は、仕切りがないオープンスペースのオフィスが増えているみたいですが、僕は苦手です。
360度どこからも人の視線が気になります。常に誰かが視界に入り、表情が見えて、刺激が強くて仕事に集中するのに時間がかかります。求人に「社内イベントが多く、フレンドリーな会社です」と記載があったら応募しません。
休みの日まで、職場の人とほとんど強制的に会って、気をつかうなんてゾッとします。プライベートで会うのは、仲の良いひとだけで十分です。
人間関係
仕事を辞めるきっかけの一番は、人間関係だと思います。
必ず、どの職場にも苦手な人がいました。
重要なのは、苦手な人がいても、避けられる距離感であるかどうかです。
絶対に毎日かかわらないと、仕事が進められない距離感の場合はストレスが相当なものになります。
その時に、収入や達成感にすでに不満を持っていた場合は、人間関係が悪いことが辞める決め手になる場合もあります。
社会貢献
仕事を通じて社会に貢献できているとか、自分らしい役割を果たせているという実感のことです。
ホテルマンや清掃員の時は、お客様の喜んだ顔を見られるので、実感しやすいものでした。
工場勤務のときは、作ったものが「恐らく誰かの役に立っているんだろうな」という程度でした。
この「5つ」のうち、どれかがすごく不満とか、3つは納得出来ているけど2つは納得できているとは言えない状態になると、自問自答することになります。
- 自分だけ考え過ぎかも
- 不満があるのは、わがままなのかも
この疑問は、HSPに限らず誰もが抱く思いです。
ですが、
人一倍深く考えて、気持ちに敏感なHSPは強く感じてしまいます。
なので、HSPは転職歴が多くなる傾向があります。
では、どうすれば自問自答することを止められるのか?
どんな仕事をしていても、次の3つのステージに分類することができます。
今、自分がどのステージにいるか、知ることが重要です。
HSPが仕事を辞めたくなったら「ステージ」を知る
![HSPが仕事を辞めるステージ](https://hspgay.com/wp-content/uploads/2020/11/stage1.jpg)
どんな仕事も、上記の3つのステージに分けることが出来ます。
今の自分の仕事は、どのステージなのか当てはめてみてください。
ステージ1 お金のための仕事
一番最初は収入です。
お金のため、家族のため、生活のために働くことを目的として仕事をする状態です。
僕の場合、車の製造工場に勤務していたときは、このステージでした。入社前から、お金を稼ぐことが目的で入りました。
なので、最初からこの職場で「専門性を活かしたい!」という思いは湧いてきませんでした。
ステージ2 専門性を活かす仕事
専門職につく。
得意なことを発揮しているので、お金のための仕事よりも、満足度が高いです。
ですが、ここで注意が必要です。
長く在籍していると、「どうせ来年もこれをやるんだろうな」と段々予測がついてきます。
そうすると、ステージ1と同じ感覚になります。
やがて、ステージ1とステージ2を行ったりきたりするようになります。
![仕事の動機となるステージの変化を表した図](https://hspgay.com/wp-content/uploads/2020/11/stage2.jpg)
これが、迷いの波が出て、転職を考える原因です。
迷うとどうゆう考えになるのか?
「異業種にいけば、またステージ2の状態に入れるかもしれない」
「新しいことにチャレンジしたり、違った角度で今までの経験を活かせるかも」
という考えが浮かんできます。
なので、HSPは「異業種」「資格取得」に目がいきがちです。
いざ、転職すると・・・
また何年かすると慣れてくる。
それが分かっているから転職できない。
予測しすぎて動けない。迷いながらも仕事を続ける状態です。
どうしたら良いのか?
ステージ3に行くことを考えましょう。
ステージ3 天職
ここの段階に来ると、やりたいことをして、心も安定している状態です。
仕事を通じて社会貢献出来ていて、自分の心も落ち着いています。
一体どうゆう職業なのか?
天職とは
職業、業界、ポジションではありません。人それぞれ違うもの
これが「天職」です!というものがありません。
人それぞれ、どんなことに喜びを感じるのか?どんな仕事にやりがいを感じるのかが違うからです。
では、どうしたらステージ3の「天職」につけるのか?
ステージ3は、自分で作り出すしかありません。
ステージ1と2で経験を積むことで、専門性、スキル、得意なことが見えてきます。
何を学んだら良いのか?
- 対人スキル
- 体調管理の仕方
- どんなことに喜びを感じるか
- 興味があることは何か
これを意識して働いていると、どんな仕事が自分に向いていて、やりがいを感じられるのかが分かってきます。
ステージ3は、人に決めてもらうもではなく、「自分で決めてよい」ものです。
まとめ
自分の「天職」を見つけるには、たくさん経験を積んでから見えてくるものです。ということは、転職を繰り返しているのは、「天職」を見つける過程ということです。
転職を繰り返すことが悪いこと、自分は社会不適合者だと思わなくても大丈夫です。(自分に言い聞かせています・・)
仕事を辞めたいという「迷いの波」がきたときは、自分が今どのステージにいるのか考えると、現状が見えてきます。
コメント