アダルトチルドレンとは、子どもの頃に「機能不全家族で育った人」のことです。
自己肯定感が低く、自分に自信が持てない。
「自分なんて」という思いが常にあります。
家庭のなかでの「自分の役回り」がこんな環境で育ったひとたちのことです。
- 親の愚痴の聞き役をする
- 幼い弟妹たちの親代わりになって面倒をみる
- 期待される「いい子」の役割を演じる
アダルトチルドレンは克服することができます。
「自分の認識」を正して、「見方を変える」方法を知れば克服できます。
アダルトチルドレンが克服できる理由

後天的なものだから
アダルトチルドレンは生まれつきではなく、後天的なものです。血液型や身長、HSP気質のように変えられないものではありません。
子どもの頃に、機能不全家族で育ったときに覚えた「考え方」「ものの見方」を変えれば克服できます。
克服するとどうなるのか?
- 常に漠然とした不安を抱えている
- そのままの自分を見せられない。見せるのが怖い
- 大人になってからも、自分に自信がない
- 生きていることに不安を感じない
- 本来の自分で相手と接することができる
- 自分ならできるという自信が続く
普通の家庭で育ったひとたちが、当たり前に持っている「自信」や「自分を大切に思う気持ち」が生まれてきます。
変わりたいと思ったときがタイミング
アダルトチルドレンは幸せになれる素質を持っています。貧乏で育った人が、ハングリー精神からお金持ちになれる素質(原動力)を持っているのと同じことです。
アダルトチルドレンの人は、幸せになることにハングリー精神を持っています。幸せな生活、幸せな家庭、幸せな親子、幸せな夫婦、幸せな人生というものに飽くなき憧れを持っています。
なので、普通の家庭で育った人達よりも、より幸福になれる素質を持っています。
アダルトチルドレンの克服方法

一番だ大事なことは、病気のように症状を和らげる薬を飲むことではありません。
アダルトチルドレンが抱えている「間違ったものの見方」を「本来の正しいものの見方」にすることです。
間違った考え方を治す
アダルトチルドレンの人は、今の自分には「何かが足りない」「周りと比べて劣っている」という考え方をしています。
それは、子どもの頃に「本来の自分」では親に認めてもらえなかった経験が関係しています。
だから、自信が持てるようになるために、その足りない何かを求め続けます。
ここで間違った考え方とは?
足りないものを手に入れるまでは、幸せになれない。求め続ける間は、ずっと自分にどこか足りないと感じています。その何かを手に入れても幸せにはなりません。
足りないじゃなく、もう足りてる
・仕事の努力が足りない
・周りの人と仲良くするための、コミュニケーション能力が足りない
では、どこまで足りたら満足するのか考える。
・仕事で努力して、昇進すれば自信が持てる
・誰からも好かれて、周りにとって欠かせない存在になれるまで
それでは、永遠に幸せになれません。
なぜなら、
・昇進したら、もっといい会社に行かなければダメ
・もっとたくさんの人に必要とされないとダメ
終わりがありません。
最終的に、世界一位の会社で経営者になって、全人類から好かれるまで、自分を認めることができないからです。
モノの見方を変える
この世のすべてには「いい面」と「悪い面」があります。
銀河系という惑星群にも、いい面と悪い面があります。
地球という星にも。
人間にも。仕事にも。すべてのことには、必ずいい面と悪い面があります。
たとえば、
自分が住んでいるこの国には、美味しい食べ物があふれ、公園があり、四季があり、緑が広がり、本や映画は一生かけても見切れないほどあり、人は親切で人類みな仲間。
と見るか
あれがダメ、これもダメと、まるでこの世界を地獄のように見るのか。
他人のいいところを見るのか、欠点ばかり見るのか。
自分にできることを見るのか、できないことを見るのか。
仕事に感謝するのか、不平不満ばかり言うのか。
すべてのことは、悪い方から見たら何をどうしたって悪くしか見えません。
「足りないもの」ばかり見ない。
スーパーモデルが「私は小柄でカワイイ女性になれない・・・」
プロ野球選手が「サッカーがうまくないから自分はダメだ・・・」
こんな風に嘆いているひとを見たら疑問を感じますよね?
すでに人がうらやむものを持っているのに、足りないものを見ていたら、いつまでも幸せになれません。
一切何も持っていないひとはいません。
「足りないもの」ばかり見ずに「足りているもの」を見ることが大事です。
今の自分を認める
× 自分には欠けているものがあるから幸せになれない。
〇 自分はもう足りているから、今すでに幸せ。
こう考えるように言うと、きっと「それでは、何も努力しなくなる」と思うはずです。
本当に、最初から頑張らないひとは、無気力な状態です。
努力し続けなければ向上できない、幸せになれないではありません。
努力は必要です。なりたい理想の自分を目指すことも大事なことです。
一緒にしてはいけないのは、「理想の自分」と「幸せ」は別のことです。
理想の自分になろうと努力している「途中のあなた」も幸せだということです。
あなたはすでに幸せ
まわりから見たら幸せな人生を送っているように見えても、「いや、私は不幸だ!」と揺るぎなく信じているひとがいます。
どんなに大企業に勤めていても、結婚して子どもがいて、よい家庭を築いているように見えても「自分は不幸だ。選択を間違ってきた」と本気で思っている。
それは「青い鳥症候群」かもしれません。
メーテルリンクの童話「青い鳥」から、その名前がついています。
二人のこどもチルチルとミチルが幸福を象徴する「青い鳥」を探して、さまざまな国を巡る物語です。
「自分にふさわしい場所が他にあるはずだ!」と考える人たちのことです。
自分がいるべき場所はここじゃないと、新しい可能性を試していくことはいいことです。
しかし、度が過ぎると転職を繰り返したり、過去ばかり振り返ったり、先のことばかり考えて、今の幸せが見えなくなっています。
童話の青い鳥のように、気付けば幸せは足元にあった。
すでに自分は幸せだったと気づくことが、とても重要です。
最後に

アダルトチルドレンの克服方法
- 間違った考え方を治す
- 足りないじゃなく、もう足りてる
- モノの見方を変える
- 今の自分を認める
- あなたはすでに幸せ
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