広くHSPという言葉が認知されはじめた反面・・
![非HSPさん](https://hspgay.com/wp-content/uploads/2020/11/mele-1-2-150x150.jpg)
HSPってそれ甘えでしょ(笑)
と言う方も一定数います。
HSPと自覚した人は、今まで感じていた生きづらさは「HSP気質」が原因だったと知ります。そして、世界で生きている大半の人は、自分と同じ感覚で生きていなかったことに驚きます。
だから、今まで話がかみ合わなかったり、理解されない場面があったことに納得します。
- ピリピリした空気を感じて、周りに言ったらキョトンとされたのはなぜか?
- 仕事の進め方が、やたら慎重なのはどうしてか?
- マルチタスクになると、すぐテンパっていたのはなぜか?
この、胸にストンと落ちた感覚を、今度は周りにも分かってほしいという思いが湧いてきます。
![HSPさん](https://hspgay.com/wp-content/uploads/2020/11/woman-2-1-150x150.jpg)
私、どうやらHSPみたいなんだ。
![非HSPさん](https://hspgay.com/wp-content/uploads/2020/11/mele-1-2-1-150x150.jpg)
え?何それ?
でもそれって、少なからずみんなあるものなんじゃないの?
「HSPだから」「繊細だから」って言われても、どうしていいか分からないし。
こうやって言われると、自分でも「HSPって言うのは甘えなのかも」と思い始める。
HSPは「甘え」なのか?
HSPが甘えと言う人の「心理」と、言われたときの「対処法」が分かります。
HSPは甘えではない理由
![HSPは甘えではない](https://hspgay.com/wp-content/uploads/2020/11/understanding2.jpg)
脳の仕組みが違うから
HSPは敏感な神経システムを持っていると言われています。
ストレスを処理する扁桃体という器官が活発で、不安になりやすい。
ストレスホルモンと言われている「コルチゾール」の分泌が、非HSPよりも多いと言われています。
つまり、同じ刺激を受けたとしても、受け取る刺激の量が違う。
HSPの方が量が多いんです。
![非HSPさんと刺激](https://hspgay.com/wp-content/uploads/2021/02/stimulus-2.jpg)
![HSPと刺激](https://hspgay.com/wp-content/uploads/2021/02/stimulus-1.jpg)
事実そうなので、非HSPよりも様々な刺激や、ストレスの中生きているのは確かです。
あなたが頑張っていることは、あなた自身が分かっているはずです。
同じ仕事でも、難易度が違うことをしている
結果、同じ仕事の出来でも、その過程は違います。非HSPは「10段階中1」しか疲れないことも、HSPの場合は「10段階中7」疲れることがあります。
こう考えると疲れやすい理由もうなずけます。
HSPは与えられた仕事を、責任を持って、完璧に近い状態で提出したいと考えます。
途中分からないことが起きても、相手が忙しそうなら自分でまず解決しようと頑張ります。他の人の手を止めてまで、途中経過を見せることも気が引けます。
そうやって仕上げた仕事だから、結果同じものが出来ても、過程が違うんです。
他の人に難易度は目に見えない
あなたが、心の中でいろいろ葛藤しながら仕事を進めていることを、周りは知りません。
口に出して言わないと、伝わらないのは当然です。
もし、言ったとしても、こんな風に言われるのを知っているからです。
![非HSPさん](https://hspgay.com/wp-content/uploads/2020/12/mele-1-2-150x150.jpg)
だったら、もっとこうしたらいいじゃん!
それが出来ないから悩む。そんなことで悩んでいる自分が嫌いになる。
周りは無理なく出来ているのに!とまた自分を嫌いになるの繰り返しです。
自己肯定感が下がる一方になってしまいます。
では、いっそHSPだと言ってしまおうと考えたとき、どうゆう心境なのか?
HSPが周りに打ち明けるときの心理
![HSPが周りに打ち明ける](https://hspgay.com/wp-content/uploads/2020/11/understanding5.jpg)
分かってほしい
自分がHSPだと話すということは、理解してほしいからです。
刺激に敏感とか、共感性が高いからストレスを受けやすい。
そんな中、頑張っていることを知ってほしい。
けれど、ほしい反応は帰ってきません。
仮に、ある程度理解されたとして、あなたが辛そうにしていたときに
![非HSPさん](https://hspgay.com/wp-content/uploads/2020/12/mele-1-2-150x150.jpg)
HSPだからしょうがないよ。
と、言われたら嬉しいですか?
恐らく、素直に受け取ることは出来ずに、精神障害のように言われた、普通とは違うと言われている、と受け取るはずです。
打ち明けたことで、どんな風に周りが変わってくれたら嬉しいのか、あなた自身が分かっていません。
打ち明けない人の心理
HSPは物事を始める前に深く考え、さまざまなことを想定をしています。
石橋を叩いても渡らないHSPは、きっと自分がHSPだと言ったときのことも、想像しているはずです。
「HSPなんて甘えだ」
なんて言われたら、深く傷つき、その日の夜は寝つきがいつも以上に悪いでしょう。
もともと嫌いだと思っていた人を、さらに嫌いになるはずです。
だから、言わないという判断をしています。
では、なぜ「甘え」だと言う人がいるのか?
その人の気持ちを見ていきます。
HSPが甘えという人の心理
![HSPが甘え](https://hspgay.com/wp-content/uploads/2020/11/understanding3.jpg)
HSPという言葉を知らない。理解できない
そもそもHSPという言葉が初耳。
言われたところで、どうしたら良いか分からない。
もっと気を遣えと言われているようだと感じます。
ネットやTVで、話題になることは増えていますが、まだまだ認知度は低いです。
ワイドナショーで取り上げらたときは、一時的にSNSが炎上したくらいです。
同時に、自分がHSPだと名乗る人も増えてきました。
HSPにとって、自分と同じ感覚の人と出会えるSNSはとても貴重です。
共感し合える感覚が、ストレスを軽減させます。
ですが、同時に「ファッションHSP」という言葉も生まれました。
ファッションHSPとは
日常生活で、さほど生きづらさを感じていないけど。
診断テストをやってみたらHSP傾向と出て、SNSで名乗る人のことです。
HSPは病気でも障害でもありません。
自己診断です。
診断テストをして、当てはまるものが多いとHSPです。
ですが、このテストは同じ人がやっても、その日の気分や体調で点数は変わってきます。
テレビを見た人が、診断テストをやったら、HSP傾向だと診断された。
Twitterで、「どうやら俺HSPっぽい」とツイートする。やたらHSPと名乗る人が増える。
![Twitterロゴ](https://hspgay.com/wp-content/uploads/2020/11/twitter.jpg)
これは、過去に「自称ADHD」「自称うつ」と言う人が増えた、同じ流れだと思います。
人間は特別な響きがほしいものです。
本当に日常生活で困ったり、日頃から生きづらさを感じている人、仲間と出会いたい人からすると迷惑な話です。
ですが、HSPにも軽度~強度まであり、ものさしで測れるものではありません。
その人が、自分はHSPだと思えばHSPなので、止めることは出来ませんし、止める権利もありません。
もしかしたら、「HSPは甘えだ」と言い放つ人は、言葉は知っているが、既にファッションHSPと出会っているのかもしれません。
それで、どうしたらいいか分からない
SNSで打ち明ける人と違うのは、相手があなたの人柄をすでに知っているかどうかです。
本名も、年齢も、どんな人かも分からないSNS上の人と違い、相手はあなたの性格も仕事ぶりも知っているはずです。
この人なら、話をちゃんと聞いてくれるかもしれない。自分のことを少しでも知ってほしいと思える人にだけに話しましょう。
何事にも慎重なHSPが、分かってくれると思った人なら、きっと大丈夫です。
もちろん、無理に話す必要はありません。
どうしてもみんなに自分を理解してほしい!と思う必要はありません。
変えられないものを変えようと頑張らない
![理解](https://hspgay.com/wp-content/uploads/2020/11/understanding4.jpg)
理解されるまで頑張る意味
理解されたくて、HSPの特性などを頑張って説明することに意味があるでしょうか?
相手の感情を読み取ることに優れているHSPは、きっと、打ち明けた最初の反応で、
![HSPさん](https://hspgay.com/wp-content/uploads/2020/11/woman-2-4-1-150x150.jpg)
あっ。この人は分かってくれない
と、気づいているはずです。
あなたのことを本当に理解したいと思ったら、その人は家に帰ってネットで調べます。
理解されるまで頑張ることをやめましょう。
結局自分の考え方
人の気持ちを変えることはできないが、自分の気持ちは変えられます。
「理解されないから、ストレスが多くて疲れる」ではなく、
「自分は〇〇が起きると、ストレスで疲れやすなるから〇〇しよう」
と、自分自身がHSPの特性を理解して、少しでもストレスなく過ごせるように工夫しましょう。
- 小さなことに気づいて、知らず知らず仕事を抱え込みやすいなら、気が付いても対応しないことにする。
- なぜか自分にばかり仕事を振られるなら、「今は出来ません」「手が回りません」と、口に出して伝える。
働きやすい環境を、まずは自分が作っていきましょう。
まとめ
HSPの繊細さ、感受性の高さ、刺激に敏感なところを、会社で働くすべての人が理解して、尊重し合える職場は理想ですが、そんな職場はありません。
みんな、それぞれ口には出さない悩みや、葛藤の中仕事をしているはずです。
あなたも、職場の人が今どんなことで悩んでいるのか、把握している訳ではないと思います
知らないのは、心の中を見ることが出来ないからです。
口に出さないことは、察することができません。
非HSPならなおさらです。
だからこそ、理解を深めてもらうことに全力を注ぐのではなく、自分の考え方を変える方が格段に楽だし、効率的で余計なストレスを感じません。
HSPだから〇〇出来ないではなく、HSPだからこそ〇〇出来る。
と、特性を「強み」と捉えて、日々の生活を穏やかに過ごしましょう。
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