生まれつきの気質(概念)です。
性格とは違い、育った環境や考え方で、後から身に付くものではありません。
障害や病気ではないので、治療法もありません。
僕は、強度のHSPです。
今まで何度も「神経質」「気にしすぎ」と言われてきました。
HSPの言葉を知ったのは2020年6月です。
生まれつきの気質とわかり、すごく救われた気がしました。
今までの経験や価値観が間違いじゃない、自分のせいじゃないと言ってくれたようで、ホッとしたのを覚えています。
HSPの特徴をひとことで言うと「繊細な人」
Highly Sensitive Person(ハイリー センシティブ パーソン)の略です。
これは、アメリカの心理学者エレイン・アーロン博士によって提唱された概念です。
HSPを一言でいうと「感受性が高く、繊細な人」のことです。
世界人口の20%「5人に1人がHSP」だと言われています。
人間以外の動物にも、HSPの傾向が見られます。
![5人に1人がHSP](https://hspgay.com/wp-content/uploads/2020/10/HSPwariai.jpg)
HSPの特徴は大きく分けて4つあります
DOES(ダズ)と呼ばれる4つの特性があります。
D=Depth of processing(物事を深く処理する)
O=Overstimulated(過剰に刺激を受けやすい)
E=Emotional reactivity and high Empathy (感情的反応が強く・共感力が高い)
S=Sensitivity to Subtleties(ささいな刺激に対する感受性)
【D】物事を深く処理する
・物事を始める前に、色々考えてから動く
・ひとつのことに対して、没頭して調べる
・社交辞令、お世辞も深く考えて裏を見抜く
・すこしの説明で全体が理解できる
・その場限りの快楽よりも、生き方や哲学的なことに興味がある
【O】過剰に刺激を受けやすい
・ささいなことでも驚いてしまう
・何気なく言われた、ひとことに傷つく
・「映画」「音楽」「本」などで、深く感動する
・人混みなど、騒がしいところが苦手
・友だちと楽しく過ごしていたのに、帰宅してからどっと疲れがでる
【E】感情的反応が強く・共感力が高い
・悲しい映画は登場人物に感情移入してしまい、号泣する
・誰かが怒られていると、自分のことのように辛く感じる
・ちょっとしたことで、気分が落ち込みやすい
・空気を読みすぎて、疲れやすい
【S】ささいな刺激に対する感受性(五感がするどい)
・冷蔵庫の「ブーン」という低音や、時計の秒針の音が気になってしまう
・強い光やまぶしさが苦手
・口臭やタバコの匂いが気になる
・人混み、満員電車の声や臭いも気になる
・肌着のタグなどチクチクする素材は我慢ができない
・第六感がはたらき、よく当たる
HSPはさまざまな刺激を受け取ってしまう
日常生活で、たくさんの刺激を受けています。
非HSPさんならスルーしてしまうような「小さな刺激」も受け取ってしまう傾向があります。
![HSPが受け取る刺激](https://hspgay.com/wp-content/uploads/2021/02/stimulus-1.jpg)
![非HSPが受け取る刺激](https://hspgay.com/wp-content/uploads/2021/02/stimulus-2.jpg)
過剰な刺激をシャットダウンする工夫をしないと、余力が残り少ない状態で、いっぱいいっぱいになってしまいます。
脳内のHDD(ハードディスク)は、非HSPと同じ容量しか持っていないのに、入ってくる情報量が多いので、処理しきれなくなって疲れやすくなります。
処理するまで時間もかかるので、すぐに返事できなかったり、頭がボーとすることがあります。
HSPとうつ病との違い
うつ病との共通点として、『眠れない』『疲れやすい』『気分が落ち込む』『自信が持てない』等
があります。ただし、大きな違いは「先天的」か「後点的」かです。
HSP『先天的』生まれながらにして持っている気質
うつ病『後天的』人間関係や、環境のストレスで発症する病気
HSPとうつ病は医学的に全く違うものですが、うつ病を発症するリスクが、非HSPと比べると高いと言われています。
結果的に、うつ病になるケースはありえます。
HSPには「2タイプ」あります
![HSPのタイプ](https://hspgay.com/wp-content/uploads/2020/10/43149716_m-1.jpg)
HSS型HSPはこんな人
HSPの中の30%が「HSS型HSP」です。
なので、全人口のたった「6%」の割合です。
- 新しいことに積極的に挑戦しますが、途中で飽きてしまう
- 刺激を求めて外に出ると疲れてしまう
- 外交的に見られるが、実は内向的
- 好奇心が強く、警戒心も強い
- すぐ仲良くなるが、少しすると距離ができる
相反する特徴により、生きづらさを抱えやすいタイプです。
HSPの生きづらさの原因は?
![HSPの生きづらさの原因](https://hspgay.com/wp-content/uploads/2020/10/syousuu-1.jpg)
この世界は、多数派が生きやすいように出来ています。
反感や誤解を恐れずに書くと、このような分類です。
健常者 > 障害者
右利き > 左利き
異性愛者 > 同性愛者
非HSP > HSP
障害がある人も、生きやすい環境のために、ユニバーサルデザインも進んでいますが・・・
・都会にしか点字ブロックがない
・限られたお店にしか多機能トイレがない
それは、限られたスペースにトイレを設置する時に、多機能トイレは後回しになるからです。
駅の改札機は、右にタッチセンサーがあるので、左利きの人は一度ICカードを持ち替えたり、手を交差させてかざしています。
私は右利きのため、正直何も不便さや疑問を持つことなく改札機を通っていました。
それは、「思いやれない」ではなく「思いに至れない」という感覚だと思います。
一度想像したら気付けますが、不便に感じていないので、想像するきっかけがなかったんです。
当事者じゃないと、分からない。「そもそも考えない」「思いつかない」というのが現状です。
HSPもそういうことだと思います。
まとめ
日常生活において、アンテナを張りすぎると、気疲れして生きづらさを感じます。
大切なのはストレスにうまく対処して、気分が落ち込まないようにすることです。
僕も、強度のHSPです。
![HSP診断テストの結果](https://hspgay.com/wp-content/uploads/2020/10/hsptest.jpg)
これまで
「なぜ、そこを気にしないのだろう?」
「なぜ、この空気であんなことが言えるのだろう?」
と、不思議に思う場面がたくさんありました。
5人中4人は、自分と同じようには感じていないと分かり驚きました。
このサイトでは、まず自分がHSPの傾向があることを自覚し、生きやすくなるためのヒントを共有していきたいと思います。
コメント