HSPは五感が敏感で、刺激を受けやすい傾向があります。
・大声で話すひと
・キーボードの音
・大勢が集まる場所 など
日常生活には、刺激であふれています。
「みんな平気そうだから、自分が気にし過ぎかも」と思ってしまいますが、刺激の受けかたはひとそれぞれ違います。
ましてや、非HSPさんとは、受け取る情報量が違います。
「自分がつらいと感じる度合い」を基準に考えましょう。
HSPの対処法「過度な刺激から自分を守る」
刺激を受けられる許容量は限られています。
刺激の量をコントロールしましょう。
もしも、過度に受けてしまった場合は対処法があります。
自分に最適な刺激のレベルを知っておく
敏感な人や、内向的な人がするべきなのは、刺激を避け続けることではありません。
内向的な人でも、ときには「刺激が足りない」と思うこともあるのが当たり前です。
大事なのは「自分に適したレベルを見つけること」です。
そして、じっと自分の内側に集中し、受け止めた情報を整理する。
たいていの人は日々、周囲の環境やネット、SNSから大量の情報と刺激を受けています。
ときには、入ってくる情報や刺激を制限しましょう。
受け止めた情報を分類する時間と、心の余裕を持つことが大事です。
ニュースをチェックしすぎない
「時代の流れに乗らなくては」と意識して、こまめにニュースをチェックしてまう人はたくさんいます。
ニュースで取り上げられるのは、「愛より暴力」です。
ストレスや不安の原因となって、気持ちがふさぎ込んでしまう恐れがあります。
こまめにニュースをチェックして、世界のあらゆる問題を知ることはエネルギーが必要です。
しかし、どんなにエネルギーを費やしたとしても、それが誰かの役に立つわけではないと、考え方を変えましょう。
もっとも、心に傷を負いやすい朝の時間帯には、ニュース記事を読まないようにする。
電話に振り回されない
作業に集中しているときに、電話が鳴ったせいで集中が切れてしまうことがあります。特に神経を使うのは、相手が意見を求めてきたときや、電話をもらって嬉しいという反応をしなければいけないときです。
携帯電話をサイレントにして、着信は休憩のときに確認しましょう。
折り返し電話するときは、事前にメールで用件を聞いて、いつ電話するか決めましょう。
周囲の人と過剰に接触しないようバリアを張る
下記のような暗黙のルールに縛られないようにしましょう。
どんなタイミングなら話しかけてもよいか、自分はどうゆうコミュニケーションを取りたいのか考えて、出来ればそれを伝えましょう。
できるだけ集団行動を避ける
過度な刺激を受けると、集団の場にいるのが辛くなります。
1対1であれば、断ったり、休憩したいと言えると思います。しかし、楽しそうにしている大勢の中にいるときは、「静かにして」とは言えません。
落ち着いて一人で休憩する時間が取れなそうな場合は、なるべく集団行動は避けましょう。
講演会などで、くたびれても、我慢して座り続けることが礼儀だと考えられています。
ですが、自分にとって心地よく、意義のあることだと思わない場合は違います。
できるだけ静かに、そっと足音を忍ばせて外に出ましょう。
部屋を出るのが難しい場合は、目立たないイヤホンをする。
コードは、髪やスカーフで隠し、また話を聞きたいと思うまで音楽を聴きましょう。
心を静められる活動に集中する
新たな情報が余計に入ってこないようなことをして、心を静めましょう。
「半日かけて食事を作る」ことは、とても効果的です。
初挑戦のメニューではなく、日頃から作り慣れているものが良いです。
HSPの対処法「堂々巡りの不安を断ち切る」
敏感な人や内向的な人は、想像力が豊かです。
それゆえに、物事が悪い方向へ行く可能性も見えてしまい、常に不安や恐怖心と闘っています。
これによって、失敗やアクシデントを回避できるので、悪いことだけではありませんが、もう少し心を楽にできるよう、コントロールする術を身に付けましょう。
最悪の事態ばかり想定しても得することはないと知る
もしも、「事故や災害が起きたらどうしよう」という慢性的な不安を抱いても意味がありません。
想定して、入念に準備しても、事故や災害は想像を超えてきます。
最悪な事態に陥っても、すぐに対処すれば、想定以上に恐ろしい事態になることはそうそうありません。
思考を断ち切り、「最悪なことが起きても、何とかなるさ」と声かけしましょう。
「いざというときには困難に対処できる」と自信を持つ
敏感だったり内向的だから、他の人に比べて、困難にうまく対処できないと感じているならその逆です。
最悪の状況は、新たなクリエイティビティを発揮し、人生により深い意義を見出すことができます。
同じことが、人生の幕引きについても言えます。
いつかこの世を去らなくてはならないと、意識しておくのはよいことです。
ただし、「死」や「老化」について、あまり深く考えすぎるのはよくありません。
増えていくシワにばかり気をとられると、性的魅力は減退し、ついには病気がちになってしまいます。
老いや死を恐れすぎない
常に病気を意識し、想像し続けるのはやめましょう。
自分の姿にポジティブなイメージを持つようにしましょう。
年配の人の大半は、人の目に自分がどう映るのかを、だんだん気にしなくなります。
完璧でいるという夢を手放したら、どれだけ楽しく、生きやすくなるのか想像してみましょう。
死に対するイメージばかり思い浮かべるのではなく、もっと心地よく美しいものを思い浮かべましょう。
まとめ
過度な刺激から自分を守る方法
- 自分に最適な刺激のレベルを知っておく
- ニュースをチェックしすぎない
- 電話に振り回されない
- 周囲の人と過剰に接触しないようバリアを張る
- できるだけ集団行動を避ける
- 心を静められる活動に集中する
堂々巡りの不安を断ち切る方法
- 最悪の事態ばかり想定しても、得することはないと知る
- 「いざというときには困難に対処できる」と自信を持つ
- 老いや死を恐れすぎない
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