何かをはじめるときに、「不安感」が頭に浮かんでくることがあります。
不安感とは、「失敗する」「最悪な事態が起きそう」「悪い予感がする」などです。
そして、いろいろとシミュレーションした結果、はじめようと思った気持ちがだんだん小さくなり、結局やらずに終わる。最悪な事態を常に想定していると、実際は何もしていないのに、はじめる前にシミュレーションし過ぎて疲れてしまいます。
少しでも生きやすくなるために、不安感を消す方法を知りましょう。
HSPが抱く不安感との向き合い方
不安感はどこからくるのか?
不安感は、今まで経験してきた「嫌な体験」が頭に浮かんで「今日もそうなるかも」と予測したものです。
嫌なイメージが頭に浮かんだまま、無理やりはじめてしまうと、実際に予測した通りのことが起こる場合があります。それは、少なからず「自分が予測した通りの未来」になるように動いてしまっているからです。
例えば・・
・買い物に出かけようとしたら、頭に嫌なイメージが湧いて出かけたくなくなる。
・昨日、会社で入力ミスして怒られたから、今日も何か失敗して怒られるかも。
どうやってこの不安感を対処したら良いのか?
不安感の対処方法
トランプの神経衰弱を思い浮かべると、分かりやすくなります。
間違った数字のカードを引いてしまったら、裏返してまた別のカードを引く。当然それを繰り返していくと、正解のカードを引けるようになります。
不安感も同じことが言えます。
悪い予感がする。嫌なイメージが浮かんできたときに、カードを裏返して別のイメージを引きましょう。そのとき、さっき引いてしまったカードは「見ない!」と心でつぶやいて下さい。やがて、自分が望む良いイメージのカードが引けたら、それで終わりです。もう違うカードを引く必要はありません。
そうすることで、良いイメージを持ったまま外出することができます。
最悪の事態を想定しないと不安
「最悪をイメージしておけば、最悪なことが起こってもダメージを受けない」と思いがちです。実際、現実が引き寄せられて、その通りになる場合もあります。
そしてまた、経験として最悪の事態を考えるクセが、強固なものになっていきます。
ですが、これは「不幸になる自己暗示」をかけてしまっています。
どちらにしても、より揺るぎない考えるクセが出来上がります。自覚していると思いますが、これをやり続けるのは本当に疲れます。
仮に10回に1回、本当に最悪なことが起こっても、9回は取りこし苦労です。
ただ、その起きるかもしれない1回の出来ごとのために、さまざまなシミュレーションをしています。ものごとをはじめる前に、10回とも疲れた状態で、取り組んでいることになります。
では、どうしたら良いのか?
そのカードも「見ない!」
もしも「最悪をイメージしなかったから、対処できなくてもっと最悪になったら?」という考えが浮かんできたら、それも「見ない!」とカードを裏返してください。
どんどんカードを引いて「見ない!」と繰り返すます。
いつもは、最初に引いた最悪なイメージを、ひたすら想像していたはずです。それを見ない!としたことで、別の最悪を想像するきっかけになっています。
チラッとカードを見ただけですが、脳にうっすら残った違うカードのイメージがあったおかげで対処できた!なんてことが起こる場合もあります。
失敗を選択するクセがついていたのが、「見ない!」を繰り返すうちに「失敗を選択しない! 」というクセが身に付いてきます。
不安感がうすらいできたら、次は「不快」に注目するのをやめる方法です。
HSPが不快に注目するクセからの解放
僕は不快に注目するクセがありました。
ニュースでも、不快な事件に注目して「自分がこうなってしまったらどうしよう」と頭の中でぐるぐる考えてしまいます。
一生懸命考えて、将来大変な目に遭わないように、頭の中で努力してきました。そうしていると、目につくことは不快なことばかりです。
街を歩いていると「あのおじさんが道にゴミを捨てた!」とか、いつも不快なものを探すようになります。
不快なことを見つけては、「自分は不快に思われることはしない!」と思うことで、いつも頭の中が不快なことでいっぱいになります。
そこで、先ほど実践した不安感を「見ない!」を、ここでも活用します。
不快なものは「見ない!」として、考えるのをやめてしまうことで、頭の中の不快はどんどん減少していきます。
まとめ
自分の「考えるクセ」に改めて気づきました。
■最悪の状態を、想定しておかないと不安になる。
■他人に不快感を与えたくないから、自分がしないように不快を探す。
こうすることで、いつも不安感や不快なもので頭がいっぱいになっていました。
そこまで考えなくても、想定した最悪な状態にはならないし、「なったらそのときに考えればいい!」とカードを裏返すクセをつけていきたいと思います。
街を歩いていると、不快なもの以上に「心地いいもの」があるはずです。心地いいものを探しながら街を歩くクセも身に付けられたら、きっと今より生きやすく、気持ちが軽くなるはずです。
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