過去に起きた「嫌な記憶」を何度も思い出してしまう。
会社の飲み会の帰り道に、反省会がはじまってしまう。
「あのとき、もっとこうしたら良かった」
「なんで、あんな風に言ってしまったんだろう」
夜寝るとき、トイレに入っているとき、ふとした瞬間に思い出す。何年経っても、消えてくれない記憶がある。
そんな嫌な記憶を消す方法をご紹介します。
嫌な記憶の扱い方
記憶のすべては、過去の出来事だと知る
脳には、失敗したことを繰り返さないために、ネガティブな記憶をとどめてしまう機能があります。それは、大昔(原始時代)にちょっとしたミスが命取りになった時には、とても役立つ機能です。
現代においては、何かのミスをしたところで、命に係わるような危険はさほどありません。
嫌な記憶を消す方法を知る前に、まず過去とは何かを理解することです。過去の失敗や間違い、イライラすることを何度も思い出したところで、何ひとつ変えることが出来ません。
過去の出来事=変えることができないもの
記憶はただのイメージ
あなたが何度も思い出してしまう記憶は「だだのイメージ」です。あとで、記憶を書き換えたり、消去したりできるものです。
記憶=自分で操作できるもの
例えば・・・
昨日の晩ごはんを思い浮かべてください。
その記憶のごはんを少しいじってみましょう。
ほんの少しでもコントロールできるのであれば、それは書き換え不可能な確固たる記憶ではないということです。ただのイメージだと実感できると思います。
最初は難しくても、何度もやると必ずコントロールできるようになります。
記憶はあいまいなものだと知る
最近行ったコンビニを思い浮かべてみてください。
その記憶がどれほど正確なものか、見ていきましょう。
恐らく、全部正確に覚えている人は少ないと思います。
さらにもうひとつ
コンビニの前に立っている自分を客観的に、第三者目線で眺めてみてください。
難しいかもしれませんが、ほんの一瞬でも思い浮かべてください。
・・・・・
・・・
・・
それは確実にあなたの記憶ではありません。
現実に第三者視点で、自分を観察することは不可能だからです。
これが、ずっと苦しんでいる「記憶」の正体です。
人間には優れた忘却能力があると知る
興味のないことや必要のないことは、繰り返し思い出さないと、脳から消去されるように出来ています。
こんなことありませんか?
一度覚えたことを、すべて覚えておけるなら、メモ帳はこの世に存在していません。人間は忘れっぽいからこそ、メモ帳が必要とされています。
嫌な記憶を消すテクニック
思い出しているのは、どんな時か考える
思い出すのは、外部情報が遮断されたときです。いちばん多いのは、寝る時のベッドの中です。
視覚情報、聴覚情報が遮断されると、脳が暴走し始めます。嫌な記憶の上映会が始まってしまいます。
他には
・トイレ、お風呂の中
・単純作業中(皿洗い中、顔を洗っているとき、歯を磨いているとき など)
あまり、頭を使わないときに思い出すことが多いはずです。
逆に「思い出していないとき」はどんなときか?
- 映画、テレビを見ているとき
- 興味のある本を読んでいるとき
- 普段とは違うメニューの料理を作っているとき
- 買い物中
- 友達と遊んでいるとき
何かに一生懸命没頭しているときや、新しいことにチャレンジしているときはあまり思い出しません。
それは、外部から新しい情報が脳の中に入っているからです。
嫌な記憶を思い出さないために、新しいことに挑戦したり、行ったことがないお店にいったりすれば、考えている時間を減らすことができます。
つまり、嫌な記憶を思い出すときは、「ヒマなとき」です。
思い出し方を変える
常に新しいことにチャレンジするにも限界があります。
少なからず思い出す時間はやってきます。
そんな時は、思い出し方を変えましょう。
恐らく、思い出す時は、匂い・味・皮膚の感触よりも映像がメインだと思います。人間は情報を取り込む上で、80%以上を視覚に頼っています。
このように映像を変化させましょう。
いつまでも、フルカラーで鮮明に嫌な記憶を再生させる必要はありません。
あなたが気にしているのは「どうでもいいひとの言葉」
あなたが「大事に抱えている嫌な記憶」は、どんなものですか?
もし、それが「他人」から言われた言葉なら、なおさらいつまでも覚えておく必要はありません。
家族ではない、友人とは呼べないひとの言葉には、何の責任もないからです。
人間関係には、「誤解」と「偏見」がつきまといます。
誰かが言った「無責任な言葉」が【恐怖】となって、あなたのこころを突き刺します。
あなたのすべてを、真剣に考えたうえで言った言葉じゃないなら、あなたも真剣に聞く必要はありません。
他人に対して放たれる言葉の多くは、相手の一面だけを見て憶測で放たれる無責任なものです。
現代において、SNSで書き込まれる誹謗中傷や悪口も同じです。
SNSはとても便利なものですが、やりすぎは注意です。
心が傷ついていると感じたら、距離を置くことも大事です。
まとめ
嫌な記憶を消すためには、まず記憶はただのイメージです。
実際には何度も起きた出来事ではないし、絶対に変えることができないものだと気付きましょう。
人間の記憶はとてもあいまいなもので、何もしなければ何度も思い出さなければ、勝手に忘れ去っていきます。
一番は、思い出さないことが、記憶を消す一番の方法です。
それでも、思い出してしまうときは、フルカラーで鮮明に思い出すのをやめることからはじめましょう。
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