外向型の人は、内向型の人にイライラすることがあります。
外向型と内向型の考え方の違い
下記のような傾向から、外向型の人にとって「内向型の人」は謎めいて見えます。
外向型(広く浅く派)
大勢の友達、たくさんの経験、すべてについて少しずつ知ることを望む傾向があります。
経験は自身の内部でふくらむことはなく、つぎの経験を目指します。外向型の人にとって生きるとは、経験を収集することです。
この世は、品数が豊富な日曜のランチ。
ごちそうを少しずつ味見して、全種類の料理でお腹を満たしたいと思う傾向があります。
内向型(狭く深く派)
深さを好み、自らの経験を制限しようとするが、そのひとつひとつを深く感じています。
友達は少ないが、より親密な付き合い方をする傾向があります。テーマを深く探求することを好み、量より濃さを求める。
内向型は集中という深い井戸で考える。
途中で邪魔をされると無理やり井戸から引き上げられる感覚になるので、腹を立てるのもこの為です。もう一度あらためて集中するには、余分なエネルギーが大量に必要になります。
外向型の人をイライラさせる理由
考えがまとまるまで話さない
外向型の人は、考えながら同時に話すことができます。これはなんでもないことです。それどころか、声に出して言うことで、物事がはっきり見えてくることもあります。
なので、内向型の人は用心深く、受け身に見えます。
寡黙で、ためらいがちに話をする内向型の人をみるとイライラしてしまいます。
なぜ自信を持って話さないんだ?
何かを隠そうとしているのか?
内向型の人が考えをまとめ、意見を述べるまでに時間がかかります。
アピールが下手
内向型の人は話に割り込むことが嫌いです。なので、発言するときも声が小さかったり、控えめだったりします。
大勢の中にいる時は、表情が乏しく、無関心に見えています。
そう見える理由
- 圧倒されている
- 本当に無関心(話が軽すぎるとそうなる)
- みんなの発言についてあれこれ考えている
慎重さが外向型のやる気をそぐ
外向型の人に対して、ペースを落として計画をしっかり立て、検討してから行動してはどうか?と言うとびっくりされます。
外向型の人は競走馬に似ています。
もしも引きとどめようとすれば、ヒンヒンといななき、手綱を引っ張り抵抗する。
外向型の人が、今からすぐ始めようとしていたのに、内向型の人に手綱を引っ張られた感覚になります。
内向型と外向型はときとして、お互いに気に障ることがあります。
内向型の人が持つ「罪悪感」の消し方
罪悪感とは
罪悪感は、行動に関わっています。
たとえば、盗み食いをしようとして、見つかったときのような気持ち。悪いことをしたという、心をさいなむイヤな気持ちのことです。内向型の人の多くは、より広い視野をもって人間同士の関りを見ています。
そのため、自分の言動が他人にどんな影響を与えるのかをひどく気にします。
また、自分にとって迷惑なこと、邪魔されることは、他の人にとっても迷惑だろうと考えます。
自分のささいな失敗についても罪悪感を感じる。
多くの場合は、実際にはそうではないのに、人に悪いことをしたと心を悩ませます。
そのうえ、他の人を傷つけるのを恐れるあまり、余計に外の世界と距離を置くことになります。
罪悪感の消し方
自分が「本当に」誰かを傷つけたのかどうか確かめる。
内向型の人は、傷つけてもいないのに、人を傷つけたと思いがちです。
たとえば
突然、会話に入って言葉を遮ってしまったら、罪悪感を覚えます。
しかし、多くの人は、割り込まれるのを気にしてはいません。
自分が誰かを怒らせたと思い込む前に、まずその相手に確かめてみましょう。
たぶんその人は、あなたが想像していたような気持ちにはなっていません。
その時に、こんな風に自分に言うこと。
「なかなか会話に入っていけなくて、言葉を遮ってしまった。でも大丈夫。相手は気にしていないようだ」
罪悪感の主な解毒剤は「謝罪すること」です。
「あぁ、ごめんないさい。話の途中に。何か言おうとしていた?」
人は誰しも過ちを犯します。自分のことも許してあげましょう。
まとめ
考えた方の違いは、「広く浅く」か「狭く深く」です。
これらの傾向から、外向型の人にとって、内向型の人は謎めいて見えます。
イライラさせる原因
- 考えがまとまるまで話さないから
- アピールが下手だから
- 慎重さが外向型のやる気をそぐから
相手に確かめること。自分を許すことです。
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