【内向型と外向型】脳のしくみの違い|血流量と経路の違いによる行動パターン

人間関係

「大人しい」「人見知り」
「活動的」「おしゃべり」

これらは、性格の違いや生活環境だけではありません。

脳のしくみの違いも関係しています。

1900年代初頭までは、内向性と外向性には、生理学的根拠があるのではないかと「推測」していました。

技術が進み、今では脳をスキャンして、画像化することができます。それにより、脳内の通信経路と、それが人間の行動にどう影響しているか分かってきました。

ここで紹介することも、まだ推論の段階です。より確実に分かるのは、この先何年かかるか分かりません。

この記事を読めば分かること
  • 内向型と外向型の脳のしくみの違い
  • 脳のしくみによって変わる行動パターン
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内向型と外向型では脳のしくみが違う

脳のしくみが違う

これは、デブラ・ジョンソン博士が、陽電子放射断層撮影法(PET)を使って、実験した結果です。

血流量が違う

内向型の人の脳へ流れる血液の量が、外向型の人より多いことが分かりました。血流量が多いということは、より多くの内的刺激を得ているということです。

たとえば・・

指を切ったときに、体の特定の部分の血流量が増えれば、いつもより敏感に感じます。

経路が違う

正確に言うと「神経伝達物質の通り道」が違います。

内向型・・・長く複雑な経路をたどる

記憶する、問題を解決する、計画を立てる、といった内的経験にかかわる経路を通る。そのため、内部の思考や感情に注目しやすい。

外向型・・・経路が短く、複雑ではない

視覚、聴覚、触覚、味覚(嗅覚はのぞく)が処理される経路を通る。そのため、自分の外で起きていることに注目しやすい。

結果

内向型と外向型の行動のちがいは、脳の異なる経路を使うことが原因です。「内部」「外部」どちらに注目するかによって、行動が変わるということです。

たとえば

内向的のAさん

大好きなモネの絵を鑑賞しようと美術館にでかける。

混んではいなかったが、ひとつの絵に焦点をしぼり、絵の前に立つ。長期記憶を探り、前回同じ絵を見たときと、現在の気持ちを比較しながらモネの絵を眺める。

それに対する自分の感想について考える。

外向型のBさん

歓声がどよめくサッカーの試合で、目と耳を存分に楽しませる。

観戦後は、興奮しながら短期記憶を使って、あらゆるプレイを取り上げながら友達とおしゃべりする。

脳のしくみによって変わる行動パターン

脳のしくみの違いによって、感じ方が違います。
それによって、行動パターンにも違いが出てきます。

内向型人間の脳のしくみ

脳が忙しく働いているから起きること

話しているときは、言葉を探したり考えたりすることに集中するため、あまり目を合わせない

話を聞くときは、情報を取り込むためによく目を合わせる

・注目を浴びると尻込みする

アセチルコリン経路に支配されているため

・考え事の途中から話だし、周囲を戸惑わせることがある

・記憶力はいいが、その記憶を取り出すのに時間がかかる

・書いたり、しゃべったりしないと、自分の考えがはっきりわからないことがある

副交感神経系が優位なため

・なかなかやる気が起きない。あるいは、動きださない

・ストレス下で反応が遅くなる

・態度が穏やか、もしくは控えめ

外向型

脳が絶えず新しい刺激を求めている

話しているときは、相手の反応を取り込むためによく目を合わせる

話を聞くときは、周囲で何が起きているかに注意するため、あまり目を合わせない

・注目や脚光を浴びると元気が出る

短いドーパミン経路に支配されているため

・あと先考えずにしゃべる。聞くよりもよく話す

・短期記憶に優れ、すばやく考えられる

・スラスラとよどみなく世間話ができる

交感神経系が優位なため

・ストレス下ですばやく行動する

・身体を動かしたり、運動したりするのが好き

・することがないと落ち着かない

まとめ

内向型と内向型の脳のしくみ

内向型と外向型では脳のしくみが違う

  1. 血流量が違う
  2. 神経伝達物質の通り道が違う

この血流量と経路の違いにより、脳がどこに注目するかが違います。

注目の仕方によって、行動が変わってきます。なので、外向型のように振る舞おうとか、鈍感になろうとすることは、脳の働きと反しているので無理をすることになるので注意が必要です。

感じ方を変えることは出来ないので、自分の感じ方を「良い」「悪い」で判断しないことです。

同じことが起こっても、違った感じ方や違う行動を取ることができるから、人間含めいろいろな生物が種を存続できているんだと思います。

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